こどもとマスク

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こどもに私の笑顔を届けたい.院長はマスクを外しています.

表情を持つのは人間だけ.表情豊かな人間社会で子育てしましょう.

こどもの心の発達のために,大人からマスクをはずしてみませんか.

大人達がこどもに対して表情豊かに接することはこどもの成長,心の発達にとってとても大切なことです.
 喜び,恐怖,悲しみなど心の動きと表情はつながっています.喜べば喜びの顔に,悲しいときは悲しい顔になります.逆に箸を横に咥えた人工的な笑顔で本を読んでも明るい単語への反応が早くなり,しわ取りのため表情をなくす施術した人は表情から相手の心を読み取る力が落ちるというように裏からも表からも心と表情は密接につながっています.
 周囲から学んで育つこどもにとって「表情を学ぶ」ことはすなわち「心」を育てることです.
 子ども達は家族だけでなく周囲人たちの豊かな表情と自分の心の動きを一つ一つすりあわせ,真似ることによって成長し心を育てていきます.私はマスクをして表情を学習する機会が失われるとそのまま心の成長まで滞ってしまうのではないかと心配しています.
 一度も顔を見たことのない視力の乏しい新生児でも顔が大好きです,どうやら目,鼻,口の三つの配置が顔と認識させているようなのです.マスクをしたり,スマホを見ながらの授乳では鼻,口が見えない,横顔で目がひとつしかないので赤ちゃんにとって顔として認識されない可能性があります.しっかり笑顔をみせて,暖かい声かけをしながら,体を密着させておこなう哺乳は赤ちゃんの満腹感と安心感と結びつきそのまま脳に記憶されていきます.これが将来,自立の基礎となっていきます.
 6ヶ月の赤ちゃんは大人が区別がつかないサルの顔を的確に見分けます.そして成長するにつれその能力は失われ置かれた環境に適応し,私たちで言えば日本人の顔ををより的確に見分けられるように変化していきます.英語のアールとエルの発音,聞き取りが幼小児時期しか獲得できないのと同じように,顔の認識能力もその時にしか獲得できない時期があると思われます.
 マスク社会が始まって3年.子ども達は顔を顔と認識できない,表情を読み取る練習がなされないまま最も重要な時期を過ごしてしまいました.この感受性期に育ってマスク社会に適応してしまいそのまま表情を見る力がないまま,心が育たないまま大人になっていくのではと心配しています.
 私たち大人が子どもの前ではまずマスクを外して,豊かな表情を言葉とともに子ども達に接していく必要があると思います.

こどもにとっては体だけでなく心にも,将来へも害を及ぼす可能性があります

2023年1月30日 南日本新聞 第1面に載せてもらいました.
こどもにマスクは弊害?の記事です
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2022年11月勉強会の資料を作りました
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